銘木はその1本を造り出すために、長年の経験により培った職人の技術や勘、センスなどが必要とされます。
選りすぐりの天然木を銘木市より仕入れ、その木が持つ最高にして最良の特性を生かすことに全神経を注ぎます。製材から加工にいたるまですべての工程は、一時も気を抜くことはできません。
こちらでは、銘木の製造にあたる一連の工程をご紹介します。
お客様からの様々な受注に対応できるよう、多種多様な銘木を仕入れています。
※当社の用材はすべて純天然木を使用しています。
加工張り合わせ材などは使用しておりません。
無垢材一枚板で使用される、張り合わせなどの加工を施していない純粋な天然木です。
また、張り合わせの際に使用する合成剤に含まれる有毒物質に触れることもありませんので、安心です。
それぞれの原木が持つ特性を生かした木取り方法を職人が判断し、製材します。造る製品の寸法や用途に応じて、木材の特質を考えながら木取りし、最良の状態の木材を挽き出します。
木取りは木口の年輪を見て、目の詰まり具合やアテと呼ばれる木の堅い部分や節の筋などを読み取り、どのように取ればいいかを判断する、いわば原木を挽くための設計をするようなものです。
そもそも木取りとは、丸太あるいは半製品を所定の寸法・種類の製材品にするために木挽きを行う位置と順序のことをいいます。
木取りの方法は数多くあり、国や地方、製材する樹種などによって異なります。材料の条件、製品価値、製品の歩止り、製材能力、製品の需要動向、製品の種類などを考慮して決定。また、木取りは段階ごとに分類され、製材段階では製材木取り、木工段階では木工木取りといいます。
なお、伐倒した丸太の欠点や曲がりを考慮し、元口(根元側の木口)から順次玉切りの長さと位置を決めていくことも木取りで行う場合があります。
製材した材料は、弊社の倉庫で自然乾燥させます。
それぞれの材料・木目を生かしつつ、丹精込めた製品に仕上げていきます。
加工されたばかりの木材は非常に繊細です。
そのままにしておくと内側から出る樹脂が逃げ、汚れだらけになってしまいます。木材に塗料を塗ることは、素肌にスキンクリームを塗るようなものといえるでしょう。
塗装には主に2つの役割があります。
塗装後も木の温かい触り心地はそのままです。
天然塗料は、自然の植物油とワックスをベースにしているため無公害で、木材・人・環境にやさしい塗料です。木そのものの質感を損なわず、使い込むほどに味わいが出てきます。天然木には天然の塗料、この組み合わせは当然といえるでしょう。