銘木は私たちの暮らしの中で実用性はもとより、その木目の美しさなどから視覚的にも楽しませてくれます。
建材や工芸の木材など、利用される用途は様々。
こちらでは、銘木がどういった用途で使用されているかを目的別にご説明します。
木製家具は私たちの暮らしになくてはならない生活アイテムです。
加工の容易さと、優れた耐久性と実用性の他、アンティークな風合いが目を楽しませてくれます。
自然木の一枚板はテーブル天板として、最高級品とされています。
無垢の一枚板が持つ独特の温かみと味わいは格別です。
また、1枚として同じ模様が存在しない銘木の天板は、まさに逸品といえます。
ギターやバイオリン、その他弦楽器の部品、ピアノの鍵、太鼓の胴など、銘木は楽器用の木材としても重宝されています。
銘木を楽器に使用することは、楽器の見栄えだけでなく、音色の良し悪しにも大きく影響します。楽器によってそれぞれ樹種に相性があり、材質、模様、硬度など様々な用材が活用されています。
和太鼓の胴は、製造の仕方が2つあります。ひとつはくり抜き形式(最上級とされている)、もうひとつは桶のように木片を集めて円筒形にする形式です。
どちらの製造方法にも、木材には銘木が使用され、くり抜き形式にはケヤキ(欅)、クスノキ(楠)、栓、タモ、トチ(栃)などが、円筒形にする形式にはサワラ(椹)、ヒノキ(桧)、スギ(杉)・ベイスギ(米杉)』、キリ(桐)が使用されています。
建築用の化粧材として、銘木は欠かすことのできない存在です。
以下では、銘木が建築用木材としてどういった建築物に活用されるのかをご紹介します。
階段や床板、装飾部分など、木材は建築物にとって欠かせません。
なかでも銘木は、日々の暮らしにおいて特に目につく部分に使用され、樹種は限りなくあります。
茶室風にアレンジされた住宅造り。
自然材をそのまま生かしたこの建築手法を数奇屋造りといいます。
銘木はこの数奇屋造りの建物にも使用されます。
「書院の檜」「数奇屋の杉」と呼ばれた造作材は、杉・松・竹など多種多様な木材が用いられ、建物に自由な柔らかさが表現されています。
お寺や神社は、日本の文化や匠の技、木造建築の知識が一体となった建築物です。
銘木は、千数百年もの間残っている社寺建築物の建材として活用されています。
銘木は木工芸の材として重宝されています。
造り出す木工芸品に使用する材を選ぶには、杢目の美しさだけでなく、加工のしやすさも考慮しなければなりません。
当社では、ホームページ上でお客様の用途に応じて最適な銘木をご提案します。
初めての方も、ぜひ1度チャレンジしてみてください。
建具とは住宅の開口部(玄関・室内ドア、格子戸、障子、ふすま、窓など)に取り付けてある仕切りのことです。
この建具に木材(銘木)を使用することで、四季折々の湿度変化に対して臨機応変に対応します。梅雨の時期には水分を蓄え、夏になると水分を放出して室内の湿度を調整するなど、快適な空間を維持させるために働きます。
「木」は、人々の暮らしと季節の変化を調整する大自然からの贈り物であり、限りなく人に優しい材といえます。